損保数理8~10章で度々証明なしに利用されている以下の命題について考える。
命題:指数型分布族に従う確率変数
の期待値
は
の累
積分布関数
で
と表せる。
証明:
、
とすると、
(フビニの定理)
で、
を
に取り替えればいえる。 (証明終)
特に、
が非負ならば次のようにできる。
系:指数型分布族に従う非負の確率変数
の期待値
は累
積分布関数
で
と表せる。
指数型分布族ではない分布の場合、必ずしも成り立たないので注意が必要である。
こちらのサイトは初等的な分布について各パラメータを既知・未知としたときに指数型分布族となるかどうかが記されている。